相手を型にはめて理解するのではなく、相手をそのまま理解する

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「何故かが分からないと先に進めない子供」と「役立つことが分からないと先に進めない子供」 – Togetterまとめ

子どもの「理解の仕方」は、大きく二つに分かれる。 「何故かが分からないと先に進めない子供」と「役に立つことが分からないと先に進めない子供」だ。理解(納得)の仕方が全然違うので、指導法を誤ると、学習が全然進まなくなる。

— shinshinohara (@ShinShinohara) 2015, 6月 4

子ども(というか人)を“前者”と“後者”に分けるのは実は危険だ。その理由は三つある。

一つ目は、冷血漢だからといって常に温情に欠けているわけではないのと一緒で、理解する仕方の傾向は度合い(ラジアン)でしかなく、そのときどきで“何故かが分からないと先に進めない”、“役に立つことが分からないと先に進めない”になるだけだからだ。

二つ目は、“何が分からないかが分からない”ということはよくあるからだ。“何故か”が分かれば進めるのか、“役立つこと”が分かれば先に進めるのか、どちらが分からないから先に進めないのか分かるものではない。

三つ目は、人は平気で嘘を付くからだ。勉強やりなさいと親から注意された子どもが「微分積分なんて将来何の役に立つの?」と言ったからといってこの子どもに微分積分が役に立つことを分からせれば、先に進むとは限らない。

そもそも型にはめて理解するというのは、一般化されたイメージにあてはめて単純化してしまおうとすることになる。それは対象をパターン化しているので、ある意味では手抜きだ。それが有効な場合ももちろんある。例えば、プログラミング系のイベント(セミナー/勉強会)に行くと男性率が非常に高い、とパターン化して認識するのは有効だろう。ただこれを他人に対してやってしまうと、十中八九間違ってしまう。これは自分自身のこともすべて把握できていないのに、感情や心、思考が読めない他人について自分の想像力や認知力で認識できると考えてしまうことが間違っている。

じゃぁ、どうするの?って言うと、相手が今どこで立ち止まっているのか理解するということだ。それにはコミュニケーションが必要になる。口で言っていることが本当なのか嘘なのか、口で言っていることが本人にとっては本当でも実は違っているのか、というのは仮説を元に質問をして、相手の反応からどういう理解なのかを得て、それを元に次の仮説を立て、というフィードバックループを回すという、面倒くさいかもしれないが、相手に対して個別に考え、理解していくしかないのだ。

結局、“何故かが分からないと先に進めない子供(人)”、“役に立つことが分からないと先に進めない子供(人)”なんて型にはめるのではなく、“相手”を理解することが一番大事。