“人の考え方を変える”のではなく、“意思決定の環境”を変える

2391115592_598d8db7b0

セキュリティ対策の一環として、USB充電器を大量買いした
(略)
業務性質上、スマホやタブレットを社内に持ち込ませないということが出来ません。
(略)
個人のデバイスについては「充電目的でパソコン・Macに接続される」ことが多々あります。
(略)
もういちいち見てられないほど「みんないっぱい充電してる」わけなんです。
だったら充電器を買い与えてしまえ!
よし、コンセントから直接給電される充電器だ!更に、出力の高い急速充電器であれば、きっとありがたく使ってくれるに違いない!
社内のセキュリティ対策としてUSB充電器を大量に買った – ロードバランスすだちくん

これは「会社のPCで充電するな!」と“人の考え方を変える”のではなく、“意思決定の環境”を変える、つまり、充電する際に会社のPCで充電するのか、USB充電器で充電するのかを相手に判断させているうまいやり方だ。

この“人の考え方を変える”のではなく、“意思決定の環境”を変えて非常に大きな成果をあげた有名なものはGoogleだろう。

How Google Gets Employees To Eat Healthy – Business Insider

Googleで従業員に健康的な食習慣を奨励するために以下を実施したところ、成果が現れた。

  1. サラダバーを正面手前に設置
    ビュッフェを利用する人は、最初に見た物を取る傾向があるという調査結果から、従業員にまずサラダを食べる(取る)確率を上げるのに役立っている
  2. カフェテリアの取り皿を大小から選べるようにした
    しかも取り皿の置き場には「大きい皿を使う人は、小皿を使う人よりもたくさん食べてしまう傾向がある」という掲示も設置。同時に甘いデザートは3口で食べれるサイズに小さくした
  3. ソーダやお菓子は目につかない場所に隠した
    ソーダやお菓子を視界に入らないように不透明なケースに入れた

この取り組みによって、キャンディ一つだけでもなんと7週間で310万カロリーも消費が減ったとある。この取り組みを読めば分かる通り、「こうしなさい」と従業員に指図することなく健康志向へと導いている。もし、これらの取り組みが「こうしなさい」と指図するものであったら、きっとここまでの成果は出ていないだろう。

そういう意味では、“人の考え方を変える”のではなく、“意思決定の環境”を変える方がもしかしたら簡単なのかもしれない。