Merlin for MacとProjectLibreとJIRA Portfolioを使ってみての比較

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それぞれのツールを使ってみたので比較結果を記載。ちなみにこっちが良くて、こっちが悪いというものではない。

Local or Remote

Merlin for MacとProjectLibreはLocalでデータを保持し、JIRA PortfolioはRemote(=JIRAサーバー)でデータを保持する。そのため、データの一元管理をするのにはJIRA Portfolioが適している。

これとは別件でExcelでWBS/ガントチャートを作成したところ、私が作成したファイルにディレクターが項目を追加して別名化、それと並行してエンジニアが項目を追加して別名化、それと並行してテスターが項目を追加して別名化という元が同じファイルが複数ある状態に陥った。文章だと分からないかもしれないが、以下のような状態

  • 私が作成した初版 1.0
    • 初版をベースにディレクターがディレクターズエディション作成 1.0.D -> もちろんディレクターはこれにしか変更を加えない
    • 初版をベースにエンジニアがエンジニアズエディション作成 1.0.E -> もちろんエンジニアは(以下略)
    • 初版をベースにテスターがテスターズエディション作成 1.0.T -> もちろんエンジニアは(以下略)

結局、自分の方で全エディションをマージして、マスターが1つになるようにしたが、正直言って、こういった不毛なことは避けたい。もちろん、全ロールでGit/Subversionなどを使えるようにし、SCMで一元管理をすればすむが、このためだけにGit/Subversionに対応するのはROIが悪い。

Real or Virtual

Merlin for MacとProjectLibreは複数人でデータを更新することをあまり想定していないので、アカウント管理の機能はなく、チームやプロジェクトの情報は一人ですべて入力することが可能である。一方で、JIRA PortfolioはJIRAのAdd-onであり、JIRA自体がアカウント管理の機能を持っている。そのため、チームやプロジェクトの情報を一人ですべて入力することが不可能ではないか?と思っていたが、実際は可能だった。

ユーザをRealとVirtualの2種類で登録できる。そのため、一アカウントのみで、以下のように複数のロール、複数のアクターを入力可能だ。

JIRA Portfolio

このメリットは実のところ、非常に大きい。なぜなら、「ある一つのプロジェクトをJIRAでマネジメントしたい!」といった場合はそのプロジェクトに携わる人間だけを納得させればすむ話だが、JIRA Portfolioでマネジメントしたいのは組織全体のプロジェクトと人材の負荷状況などである。組織全体となれば自ずとほぼ全社員となり、ほぼ全社員を納得させるのは初期導入段階では非常に困難なものだからだ。

初期導入段階ではVirtualユーザで運用をまわし1、効果検証で有効性が実証されれば、VirtualユーザをRealユーザに置き換え、常に最新情報がJIRA Portfolioで“見える化”されている状態にする、という導入シナリオを描くことが可能である。


  1. 例えば、常に最新のプロジェクトと人材の負荷状況を把握できるように常時更新するのではなく1週間や隔週で情報を更新する、といった具合である。