『Scrum Masters Night 』に参加してきました #smn

2014/2/20に開催された『Scrum Masters Night』に参加してきました。

Scrum Masters Nightとは?

Scrum Masterのみんなの悩み共有、解決へのいとぐちを会社の垣根を超えて解決しよう!そしてコネクションを広げよう!という趣旨のイベント

だそうです。

参加(このイベントを知った)切欠

@kappa4さんがfacebookのイベントとして告知していたの見て決めました。

当日

イベント当日、ひょうんなことからAgile Metrics(アジャイルメトリクス)を理解しなければならなくなりました。提示されたのは英語の資料でページ数は58p…。う〜ん、誰か翻訳していたりしないなぁ〜という淡い希望を持ちつつ、イベント会場に向かいました。

アジェンダ

  • 全体説明・注意事項  
    • アイスブレイク
    • テーマ発表:※話したいテーマがある方にどんな内容か発表していただきます→場所が足りない場合は、投票制
    • ディスカッション
    • 全体シェア
  • その場で軽い懇親会

テーマ提案

上記のアジェンダの具合に当日、自分たちで議論したいテーマを発表するということでしたので、 Agile Metrics(アジャイルメトリクス) をテーマとして提案しました。でも、まさかあの後、あんなことになるなんて、この時の自分は、まだ思ってもいなかったのです。

ディスカッションのテーマに選ばれる

各自、テーマを提案後、1人2票による投票が行われました。そして、決まったテーマは以下の4つって…。

選考テーマ

その他に提案されたテーマはこちらです。

他のテーマ

@○appa4さんのわ○により、 Agile Metrics(アジャイルメトリクス) がトップ当選しているじゃないですか!? なんという@k○ppa4さんによる○なでしょう!!

というわけで、これら4つのテーマは同時並行でそれぞれのディスカッションが行われます。

Agile Metrics(アジャイルメトリクス)に関するディスカッション

ディスカッションの様子

テーマを提案して選ばれるとそのディスカッションのファシリテーターをしなければならないというルールがあり、“ざんねんスクラム”に参加しようと思ったのに残念!と思いつつ、自分の提案したテーマのディスカッションの場へ向かいました。

  • Agile Metrics(アジャイルメトリクス)とはどういうものを想定している?
    • パフォーマンスの比較ができるもの
    • 品質
    • 売上
    • “絶対”の生産性
    • ウォーターフォールと比較できる何か

これだけでも多くのメトリクスらしきものが上がってきました。このままディスカッションすると、発散してしまうので、どうしてメトリクスが知りたいのか[^1を聞いてみました。

  • なぜ Agile Metrics(アジャイルメトリクス) を知りたいのか、その目的は何?
    • 複数のチームがあり、ビジネスとしてどちらのチームがより優れているのかや、投資するのが良いのか判断したい、ベロシティはチーム毎に基準となるストーリーポイントが異なるため、比較が難しい
    • 品質、生産性などウォーターフォール開発と比較するため
    • 評価する立場なのでエビデンスが欲しい

目的はウォーターフォールとの比較が多かったです。ではそもそもウォーターフォールと比較して、アジャイルの方が生産性や品質が劣っていたら、アジャイルからウォーターフォールに戻るのか質問すると答えはNo

ということは、そもそもウォーターフォールとアジャイルを比較した時に生産性や品質で選んでいるわけではないことを意味しています。そこからの議論はブレスト(ブレインストーミング)形式になり、

  • ウォーターフォールとアジャイルでは比較できる部分と比較できない部分があるのではないか?
  • どちらかしか選択できないのではなく、組織やプロジェクトとしては両方を選択可能な状態が望ましいのではないか?
    • 例えば、プロダクトのコンセプトを検証したい研究・検証が必要なフェーズではアジャイル開発が適している。
    • 一方でプロジェクトとして検証は既に終わっており、量産に入る段階ではアジャイルよりウォーターフォールのほうが適している。
    • アジャイルの場合、学習コストがあるので、開発期間が短いのであればアジャイルが適しているかどうかを考える必要がある。
  • アジャイルvsウォーターフォールで単純な比較はしないほうがよいのではないか?

といった具合にディスカッションが進んでいきます。そんな時、主催側がディスカッションに参加して来て、次の疑問を呈しました。

じゃぁ、ウォーターフォールの良いところって何なのよ?

この疑問を呈した方はアジャイルしかしたことがなく、ウォーターフォールの経験が皆無とのことでした。アジャイルスキーな人たちがこういう話題に反応する際、ネガティブキャンペーンに成りがちなので、その点だけ注意して、参加者に長所をあげてもらうことにしました。

  • じゃぁ、ウォーターフォールの良いところって何なのよ?
    • 仕様の変動がない場合に進め易い
    • みんな慣れている(アジャイルよりも経験者が多いので、人を集め易い)
    • “計画して進める”という直感的にわかり易い手法
    • 発注者側が楽、妄想家には良いツール(未来が分からないのに、絵に描いた餅が欲しい人には良い)
    • トップダウンに向いている
    • 分業できる
    • ハードウェア業界だとやり易い

といった具合にディスカッションしていくと、“ウォーターフォール”と比較するのが難しいことが分かってきます。

  • それでは、アジャイルをやる理由って何でしょう?
    • 生産性などのメトリクスで比較するのは難しく、がんばってそれらしきメトリクスで比較したレポート出しても経営層には響かない。
    • 何故ならアジャイルを推進したい人が出して来た値なので、ウォーターフォールと比較して、アジャイルの値が高ければそれは客観性がないと言われ、低ければ劣っているから選択肢に入らないと言われてしまう。
  • それでは、アジャイルはどういう面で優れているのか? そして、アジャイルをやることで何が良いのか?
    • ウォーターフォールは1人の知恵、アジャイルはみんなの知恵
    • ウォーターフォールは1人の優秀な人がトップダウンで回すことができるが、アジャイルはみんなの知恵を持ち寄って良いものを産み出す
    • こういった面からアジャイルには“人を成長させるための要素”が含まれている、ウォーターフォールはこういった面を削いでいる
      • 企画出し、要件定義、設計、コーディング、テスト、デプロイ、運用まですべてを同じチームで繰り返し行う
      • 複数の業務を繰り返し行うため、人の成長が測定し易い
    • “スターマップ”によって、個人の対応可能な分野、知りたい分野、他人に教えらえれる分野を見える化することで、定性的に測定することができる
      • 他人に教えられる分野が当初より多くなっていけば、その人が成長していることを表している

まとめ

  • ウォーターフォールとアジャイルをウォーターフォールのメトリクスで比較するのではなく、それぞれと長所を理解して、使い分ける
  • 使い分ける際のメトリクスはそれぞれのスタイルで異なっているので“異なっている”ことを理解するのは大事

全体の感想

偶然にも知ったイベントに、偶然にも参加したら、偶然にも自分が悩んでいる課題について、偶然にも多くの人たちとディスカッションできたのは本当に僥倖でした。参加者の皆さん、主催者の皆さん、ありがとうございました。