Team Foundation Serverの持つ多くの機能を知ることができる『はじめてのTeam Foundation Server』 #tfsug

Team Foundation Serverには多くの機能が実装されています。それもTeam Foundation Serviceに至っては3週間毎にリリースされる程です。一方で、MSDNの情報は決して理解し易いものではありません。

かといってWebで検索したり、#tfsugのハッシュタグを付けて質問しても、中々自分の知りたい情報にアクセスするのが難しいのが実情です。

本書の前に出版されていた『チーム開発プラットフォームTeam Foundation Server入門』には確かにTeam Foundation Serverの情報が書いてありますが、如何せん発行されてからの時間が経っており、最新のTeam Foundation Serverを扱う上では情報が古過ぎるという面がありました。

その点、本書にはTeam Foundation Serverに実装されている機能が数多く記載されており、どういったことができ、どういう風にすればよいのかといった判断するのにとても便利なものです。

また、本書は300ページを超える分量であるものの、1ページにびっしりと書いているわけではなく、操作手順が文章と画面の画像で説明されていて、読み易くなっています。

ただ、例えば、ストーリーボード(ストーリーボーディング)という機能について索引から検索しようとしても見つからないといったように、索引からの検索性が悪いように感じます。ちなみにストーリーボード(ストーリーボーディング)について本書を検索する場合は、“PowerPointの連携”で検索する必要があります。

他にも教科書というと、難しい内容を分かり易く噛み砕いて説明しているものという認識なのですが、上記した通り、操作手順のため、“きちんと学びたい人のための最短教科書”というキャッチコピー部分を読んで本書を購入された方はもしかしたら面食らうかもしれません。

Team Foundation Serverと連携するVisual Stuidioは各エディション毎に利用できる機能が分かれており、本書でもp.10でエディション毎の機能対応表が記載されています。しかし、それが後述の詳細ページでは説明されておらず、その機能が実際自分のエディションで使えるのかどうか本書を読んだだけだと分かり易くない構成になっています。

例えば、PowerPointストーリーボーディングを利用するにはProfessionalより上位のエディションである必要があります。しかし、本書のPowerPointストーリーボーディングについて説明しているp.180の“Team Foundation ServerとPowerPointの連携”には

PowerPoint がインストールされている環境にVisual Studioをインストールすると、ストーリーボードという機能が使用可能になります。

と書かれており、誤解を招く記述になっています。

ストーリーボードという機能はPowerPointストーリーボーディングのことであり、PowerPointストーリーボーディングはProfessionalでは利用できないということを理解したのは、本書を読んだ後に、Microsoftのセミナーで説明を聞いた時でした。自分が利用しようとしている機能が自分のエディションで使えるのかどうかをp.10の機能一覧1と詳述されているページを行ったり来たりしなければならないので、少し不親切かなと感じました2

良い点と悪い点をあげましたが、本書を見れば、Team Foundation Serverの持つ多くの機能を知ることができるというのは大きなメリットであると思います。もし、Team Foundation Serverを利用されているのであれば、本書はきっとあなたの役に立つでしょう。


  1. それもここに書いてある名前と後述している時の機能の名前が違うのですが…。 
  2. 各エディション毎に使える機能をまとめるか、機能説明の1文目にどのエディションで使えるのか記載した方が良いと思います。