『7つのデータベース 7つの世界』はデータベースがどの様なアーキテクチャで動作しているのか知る為のデータベース目録

本書はタイトルからすると『7つの言語 7つの世界』のデータベース版です。といっても実は私自身は『7つの言語 7つの世界』を読んでいません。その為、私自身が本書だけを読んで感じたことは『本書はデータベースがどの様なアーキテクチャで動作しているのか知る為のデータベース目録』ということです。

データベース目録と感じていますが、実際のところタイトルにもある通り、以下の7つのオープンソースのデータベースについて説明しています。

  • PostgreSQL
  • Riak
  • HBase
  • MongoDB
  • CouchDB
  • Neo4J
  • Redis

各データベースについては3章=3日に分けて、各アーキテクチャの特徴的な部分を学べる構成になっています。また、文体がとてもテンポが良く、読み易い文章になっていました。原文(英文)が優れているのかどうか分かりませんが、角さんの訳書を何度か読んだ経験から読み易い文章になっているのは翻訳をされた角さんの力に依るところが大きいのではないか?と感じています。また、アーキテクチャ毎に簡潔に要点がまとめられており、それらが“読み”と“書き”1の良いリズムを産み出していました。

本書には対象者として『本書の対象者は、現代のデータベースの展望を理解したいと考えている経験豊かな開発者だ』と書かれています。しかし、私が本書を読んで思ったことは本書が想定している人以外にも読んで欲しいということです。

上記した通り、『本書はデータベースがどの様なアーキテクチャで動作しているのか知る為のデータベース目録』です。その点から、データベースのことをあまり知らない開発者にはそれぞれのデータベースの特徴を知るものとなるし、経験豊かな開発者には特徴を再確認する上で、本書は大変優れたものです。

『インストールガイドではない』と書かれている通り、確かにインストール方法については記載されていません。ですが、インストールは本書に記載されているヒントやGoogleで検索するなりの方法で乗り越えられるものです。ちなみに私自身はPostgreSQL以外については触ったことがありませんでしたが、本書を読み進めることが出来ました。

最後にこの様な良書と出会う機会を作ってくれた著者のEric Redmondさん、Jim R. Wilsonさん、そして素晴らしい翻訳をしてくれた角 征典さん、発行の株式会社オーム社さん、ありがとうございました。


  1. 本書を読み、書く=読んだ部分を実践していたので、いつも以上に読み終えるのに時間がかかりました。